「もう1匹、家族が増えたらもっと楽しいかも…」
小型犬を飼っていると、そんなふうに思う瞬間ってありませんか?
SNSやペット番組でも、仲良く寄り添う多頭飼いのワンちゃんたちを見ると、自然と笑顔になっちゃいますよね。でも、実際に多頭飼育を始めるときには、楽しいことばかりではありません。
今回は、小型犬の多頭飼いの「難しさ」「注意点」、そして「やっぱり良かった!」と思える素敵な瞬間について、実体験を交えてご紹介します。
多頭飼いの“現実”と向き合う:まずは冷静に
可愛いだけでは済まされないのが、ペットの世界。特に多頭飼いとなると、それぞれの性格や生活リズム、健康状態に合わせて対応する必要があります。
1匹目との相性は最重要

「うちの子、フレンドリーだから大丈夫」と思っていても、新しい犬が家に来たときの反応は予測できません。縄張り意識が強い子、甘えん坊で独占欲の強い子だと、最初は激しい警戒心を示すこともあります。
最初は別々のスペースで過ごさせて、徐々に慣らす「段階的な距離感」が大切です。焦らず、2匹のペースを見守ることが成功のカギ。
生活コストは2倍以上?
フード代、医療費、トリミング、トイレ用品……1匹分でもそこそこかかる出費が、2匹以上になると当然増えます。
また、体格差や年齢差によって食事内容を変える必要が出る場合も。将来の医療費なども含めて、無理のない家計かどうかを一度見直しておきましょう。
お世話の時間は「かけ算」
散歩やトイレ掃除、グルーミングなど、日々のお世話にかかる時間も当然増えます。 「2匹いれば、勝手に遊ぶから楽になるかも」と考えるのは危険。
特に初期はそれぞれに合わせたケアが必要なので、忙しい主婦の方にとっては時間の使い方を工夫する必要があります。
それでも“多頭飼い”が楽しい理由

もちろん、大変なことばかりじゃありません。多頭飼いならではの「幸せな瞬間」や「喜び」もたくさんあるんです。
犬同士で社会性が育つ
特に若いうちに多頭飼いを始めると、犬同士で遊んだり、ボディランゲージを学んだりする中で自然と社会性が身についていきます。
人間が教えるよりも、犬同士で学ぶことの方が多いんですね。これは特に、他の犬に吠えてしまう子や怖がりな性格の子にとって、大きなメリットです。
見ていて飽きない“ふたりの世界”
一緒にお昼寝、ぴったりくっついてソファでくつろぐ姿、おもちゃの取り合いをしながらもお互いを気にかける様子……。
犬同士の関係って、人間では想像もつかないほど繊細でドラマチック。見ているだけで心があたたかくなります。
家族としての絆が深まる

多頭飼いを通して、飼い主自身も「公平に接する大切さ」や「それぞれの個性を認めること」を学べます。
子どもがいる家庭では、命を大切にする心を自然と育む教育にもつながりますし、「お手伝い」や「ルール作り」を通じて家族の会話が増えるという声も多いです。
多頭飼いに向いている人・家庭とは?
- 犬の性格をよく理解している
- 無理なくお世話に時間と手間をかけられる
- 急な出費にも対応できる家計状況
- 家族全員が協力的
この条件をすべて満たす必要はありませんが、どれかが欠けていると、どちらかの犬にストレスがたまることも。お互いにとって心地よい関係を築くには、飼い主の「余裕」が一番のポイントになります。
まとめ:多頭飼いは“覚悟と愛情”のバランス
小型犬の多頭飼いは、確かに大変。でも、それ以上に「幸せ」「感動」「癒し」が待っています。
1匹目と2匹目、どちらも大切な家族。だからこそ、慎重に、そしてじっくり考えたうえで決めてあげてください。
もし今、「2匹目を迎えたいな」と思っているなら、まずはおうちの子がどんな性格なのか、どういう関係を築けそうか、一度紙に書き出してみるのもおすすめです。
どんなかたちであれ、あなたとワンちゃんたちにとって、毎日がより豊かで幸せなものになりますように。
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